リアル桃太郎の世界 その1からの続き

ここまで来て続きを読んでくださった方ありがとうございます。この話鬼に苦しめられている国民が桃太郎によって成敗された鬼から金銀財宝を国民に分け与えるストーリーです。鬼というと表現が良くないですが、リアルにこの世界の富は未だに一部の超富裕層によって牛耳られています。「この世の富はバス1台分の人数に支配されている」という言葉をご存じですか?

「この世の富はバス1台分の人数に支配されている」という衝撃的なフレーズは、単なる都市伝説ではなく、現代社会が抱える**「極端な経済格差」**を象徴する言葉です。

なぜこれほどまでに富が偏ってしまったのか。その根拠と背景、そして私たちの未来にどのような影響を与えるのかを、順を追って詳しく解説します。


1. 根拠となった「オックスファム」の報告書

この話の最大の根拠は、イギリスに本部を置く国際NGO**「オックスファム(Oxfam)」**が、毎年世界経済フォーラム(ダボス会議)に合わせて発表している報告書です。

彼らは、クレディ・スイスの「グローバル・ウェルス・レポート」やフォーブスの長者番付などのデータを分析し、世界の富の分配状況を可視化しています。

  • 「バス1台」から「乗用車1台」へ2014年には「上位85人」が世界の下位50%(約35億人)と同じ資産を持っていると発表され、「大型バス1台分だ」と騒がれました。しかし、格差はさらに加速し、2017年には**「わずか8人」**、つまりワゴン車1台に乗れる人数が、世界人口の半分(約36億人)の資産と同等であるという、衝撃的なデータが示されたのです。

つまり、世界中の貧しい人々36億人が必死に働いて積み上げたお金を、たった8人の超富裕層が持っているという現実です。

2. なぜ格差はこれほど広がるのか?

「頑張った人が報われるのは当然だ」という意見もありますが、現在の格差は個人の努力の枠を大きく超えています。そこには、経済の「仕組み」そのものに原因があると考えられています。

① 働いて稼ぐより、投資で稼ぐ方が早い($r > g$ の法則)

フランスの経済学者トマ・ピケティは、過去200年以上のデータを分析し、ある数式を導き出しました。それが $r > g$ です。

  • $r$ (資本収益率): 株、不動産、投資などによって得られる利益率(年約4〜5%)。
  • $g$ (経済成長率): 働いて得る給料の伸び率(年約1〜2%)。

結論として、**「資産を持っている人が投資で増やすスピードは、一般の人が働いて給料を増やすスピードよりも常に速い」**ということです。これにより、富裕層は寝ている間にもさらに富を膨らませ、格差は構造的に開き続けます。

② デジタル経済と独占(「勝者総取り」の時代)

現代は、AmazonやGoogleのような巨大ITプラットフォームが世界を席巻しています。一度ネットワークを支配すると、利益はそのトップに集中する「勝者総取り(ウィナー・テイク・オール)」が起こります。かつての工場経営とは違い、デジタル資産は少ない人数で巨大な利益を生めるため、富の集中が加速しました。

③ タックスヘイブンの闇

超富裕層や巨大企業は、税金の安い地域(タックスヘイブン)に資産を移す手法を持っています。これにより、本来その国で分配されるべき税金が失われ、公共サービス(教育や医療)が低下し、貧しい人が抜け出せない「格差の固定化」が進んでしまいます。


3. 格差がもたらす「本当の危機」

富が一部の人に集中することは、単に「不公平だ」という感情的な問題だけではありません。社会の土台を揺るがす深刻なリスクを孕んでいます。

  • 民主主義の崩壊: 極少数の超富裕層が政治に大きな影響力を持つようになると、庶民の声が届かなくなります。
  • 経済の停滞: 中間層や貧困層にお金が回らなければ、消費が冷え込み、結果的に経済全体が回らなくなります。
  • 社会の分断: 「どうせ頑張っても報われない」という絶望感が広がると、治安の悪化や過激な政治思想の台頭を招きます。

4. 私たちはどう向き合うべきか

この「バス1台分の支配」という言葉は、私たちに**「今のシステムをこのままにしておいていいのか?」**という問いを投げかけています。

現在、世界中では以下のような対策が議論され、一部では実行に移されています。

  1. グローバル最低法人税: どこにいても一定の税金を徴収する仕組み。
  2. 富裕税の導入: 莫大な資産を持つ人に直接課税する。
  3. 再分配の強化: 税金を教育や技術習得に投資し、誰もがチャンスを得られるようにする。

結びに代えて

桃太郎の話では、鬼から取り返した宝物を村のみんなに分け与え、みんなが幸せになりました。しかし現代の「鬼ヶ島」では、取り返した宝物が一部のリーダーのポケットに収まったまま、村には還元されないという状況に近いかもしれません。

「バス1台分」という言葉は、世界がいかに不均衡であるかを教える警告灯です。この事実を知ることは、私たちがどのような社会を作りたいかを考える第一歩となります。

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すみれん
すみれの連絡帳のすみれんです!  高校生2二人と小学生を育てているセラピストです。 子育て、介護、生活の事や映画や本のことなどを分かりやすく楽しく 連絡帳のように書き綴るブログです。
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